「目覚まし時計が先に会社を辞める」
LYRICS
目覚まし時計が 先に会社を辞める
午前六時の 机を蹴って
もう鳴りませんと 針を外して
布団の端から 退職届
私はまだ 枕の底で
出勤という字を 噛んでいた
スヌーズだけが 無断欠勤
カーテン越しに 朝が来る
目覚まし時計が 先に会社を辞める
起こす仕事に 疲れたらしい
毎朝誰かを 急がせるより
遅刻の海で 眠りたいって
目覚まし時計が 先に会社を辞める
私を残して 自由になる
鳴らない部屋で 秒針だけが
すこし誇らしげに 黙っていた
洗面台では 歯ブラシたちが
労働組合を 作り出す
ネクタイなんか 結ばないでと
鏡の中の 顔が言う
冷えた弁当 鞄に詰めて
靴べらだけが 深く礼をする
行ってきますを 言う相手なら
昨日の私が 辞めていた
目覚まし時計が 先に会社を辞める
正しい朝を 放棄している
責任感なら 電池と一緒に
引き出しの奥へ 転がっていく
目覚まし時計が 先に会社を辞める
羨ましいほど 静かだった
私は今日も 欠けた顔して
玄関前で 社員になる
もしも私が 先に辞めたら
時計はちゃんと 鳴るのだろうか
起こす相手を 失くしたままで
何時を誰に 告げるのだろう
目覚まし時計が 先に会社を辞める
たぶんそれは 合図だった
壊れたふりで 生きるよりも
止まる勇気を 見せてくれた
目覚まし時計が 先に会社を辞める
私は少し 寝坊をした
遅刻理由に それを書いたら
上司のペンが 震えていた
夕方になり 部屋へ戻ると
時計は壁に 背を向けていた
おつかれさまと 言いかけたまま
私は床に 鞄を置いた
LINER NOTES
🎵 作曲:うみぱんKaz より
トヨルックさんの世界観ハマりましたボスケテ( 'ω')