「ビニール傘は知らない駅で濡れていた」
LYRICS
傘が雨の日だけ 浮気する
玄関ではいつも 私の顔して
雲が低くなる そのたび急に
知らない誰かの 手元へ行く
晴れた日なんて 壁にもたれて
忠実そうに 眠っているのに
最初の一滴が 窓を叩くと
取っ手のあたりが そわそわする
今日こそ一緒に 出かけようって
伸ばした指を すり抜けて
傘立ての奥に 残った影だけ
私の靴を 見送っていた
コンビニ前で 見かけた気がした
透明なビニールを ふわりと開き
知らない肩を 守っていた
私には一度も あんな顔しない
傘が雨の日だけ 浮気する
濡れる私を 遠くで見てる
優しいふりした 丸い背中で
別のため息を 受け止めている
傘が雨の日だけ 浮気する
証拠はいつも 水滴ばかり
誰と歩いたか 問い詰めたって
雫が床で ごまかして消える
駅の改札 スーパーの入口
どこにも同じ 顔が並ぶ
私の傘か 他人の傘か
似すぎた愛は 見分けがつかない
名前を書いた シールの端が
誰かの雨で にじんでいた
消えかけた文字を なぞりながら
私のものって 言えなくなった
傘はたぶん 悪くないのだ
雨が降るから 開かれるだけ
濡れている人を 放っておけない
そういう軽い 優しさなのだ
でも私は ずるく思う
晴れた日だけを 預けられて
本当に必要な 夜になると
いつも別の手に 握られている
びしょ濡れのまま 帰ってみれば
玄関に傘が 戻っていた
何もなかった 顔をしていて
骨の一本が 少し曲がってた
どこにいたのと 聞いたところで
返事の代わりに 滴が落ちる
その一粒が 知らない街の
歩道の匂いを 連れてきた
傘が雨の日だけ 浮気する
それでも捨てるには 便利すぎる
裏切り者を 畳んだままで
私は明日の 予報を見る
次に降ったら どうせまた
誰かの肩へ 行くのだろう
それならせめて 帰ってきた時
私の雨も 覚えていてよ
夜更けの傘立て 静まり返り
丸めた空が そこで眠る
浮気な傘の 濡れた取っ手を
拭いてしまった 私が悪い
LINER NOTES
🎵 作曲:うみぱんKaz より
タイトルが独特ですが内容的にオシャレだなっていうね( *´艸`)