「壊華」
LYRICS
ねえ、覚えている? 二人で描いた未来の地図を
色褪せたセピアのなかに 君の声だけが響く
触れれば壊れてしまうような ガラス細工の指先で
冷たくなった頬を そっと撫でてみたんだよ
零れ落ちる涙が 糸を伝って零れ落ちる
綺麗なままでいられたら よかったのにね
壊して、抱きしめて、痛いくらいに
君のいない世界なんて もういらないよ
バラバラに散らばる思い出が 花のように咲くから
せめて夢の中でだけ 名前を呼んで
絡まる黒い影 引きちぎるたびに溢れる温もり
重力に逆らうように 空を仰いで泣いた
「忘れないで」と遺した言葉だけが胸を刺す
形を変えてしまう前に 君に届きたくて
ほら、夜空に咲いた深紅の華が
音もなく散りゆくよ 愛しい人
壊して、抱きしめて、優しすぎるから
涙が枯れる場所で 待ち合わせをしよう
ぐちゃぐちゃに歪む景色でも 君がそこにいるなら
何度でも、同じ痛みを選べるから
もっと深く、私を壊して
もう二度と触れられないなら せめてこの手で――
壊して、抱きしめて、世界が終わるまで
消えないままでいて 私の「壊華」
零れ落ちる花びらは 君へのラブレター
ねえ、一番綺麗な私を 見ていてくれた?
ひとりぼっちの暗闇で
静かに、花開く――
LINER NOTES
✍️ 作詞:にゅ〜らるP より
『壊華(かいか)』ライナーノーツ 喪失の痛みを抱えたまま自壊していく少女の姿を描いた、退廃的でエモーショナルな楽曲。 タイトルである「壊華(かいか)」には、「崩壊」と「開花」の二つの意味が重ねられています。大切な人を失った絶望の中で、冷たい現実から逃れるように自らの心身を壊していくプロセスを、まるで一輪の深紅の花が劇的に開く瞬間に例えました。