「深淵なるソムニフォビア、鏡の向こうの私が目覚める夜に」
LYRICS
[Verse 1]
皮膚(ひふ)を穿(うが)つ 秒針(びょうしん)の重低音
不夜城(ふやじょう)の部屋で 自らを炙り(あぶり)出す
覚醒(かくせい)を貪り(むさぼり) 爪(つめ)を立てた手
滲む(にじむ)紅(くれない)も 夜の濃度に溶ける
[Verse 2]
家具の隙間(すきま) 這い出す(はいだす)暗い(くらい)予感
寝台(しんだい)の底から 呼ぶ声の残響(ざんきょう)
意識の天秤(てんびん)が 傾いてゆく
最後の理性が 黒い幕を下ろす
[Chorus]
網膜(もうまく)の最果てで 見つめていたのは
私という器を模した 精神の結晶
歪な(いびつな)眼窩(がんか)をひらき 囁いた
「ようやく会えたね、待ちわびていたよ」
[Verse 3]
耳鳴りは止まず 歯車を狂わせる
幾夜(いくよ)を数えても 呪縛は解けず
睡魔(すいま)という刃が 境界を削り
現(うつつ)と虚構(きょこう)の 地平線が融解する
[Verse 4]
閉塞(へいそく)された脳に 浸食(しんしょく)する影
冷徹な指先が こころに触れてゆく
拒絶(きょぜつ)を忘れて 抜け殻と化し
戻れぬ深淵へと 静かに埋葬される
[Chorus]
網膜(もうまく)の最果てで 嗤って(わらって)いたのは
私の名前と特権を 統治する結晶
「よく耐えてきたね、わたしが乗ってあげる」
悲鳴は泡と消え すべてが簒奪(さんだつ)される
[Outro]
電子音の号令で 光が満ちてゆく
午前7時の静寂を 破り窓を開ける
鏡の中のわたしは 完璧に微笑む
「おはよう世界」 今日から私があなた
[End]
LINER NOTES
✍️ 作詞:夏井 瑠夏 より
眠ると夢に出てくる自分が怖い。夢の中の自分がわたしを乗っ取ろうとしているという恐怖で眠れない主人公というテーマです。難しい漢字が多いのでフリガナをつけておきましたが、最終的には()の読みは消すと見栄えは良いと思います。細かい修正OKです。よろしくお願いいたします。