「コンテスト・ブルー」
LYRICS
手のひらで光る 小さなスクリーンの向こう
君がまた言葉を落とす 数秒で溢れるハートマーク
「可愛いね」「好きだよ」 無責任な文字が踊る
スクロールする指先が 冷たく熱を失っていく
誰のものでもないふりをして
すれ違う街角 伏せられた視線
本当は「そばにいたい」と叫びたいのに
今日も画面を閉じるしかできない
君の隣はいつも 見えないコンテスト
無数の声に埋もれてく 僕だけの君だったのに
近づくほどに遠くなる 触れられないこの距離が
さみしいよ 息が止まるくらいに 痛いんだ
君が綴る新しいノート 鮮やかなその言葉に
誰もが急かされるように こぞってメロディを競い合う
比べられるのが怖くて ギターを置いたのは僕だ
君を彩る天才たちに 混ざりたくなかったんだ
「一緒に音を重ねよう」って笑い合った
あの不器用なコード進行
ふたりで分け合ったイヤホンは
もうポケットで絡まったまま
君の隣はいつも 見えないコンテスト
誰かの綺麗なメロディが 君の言葉を奪っていく
逃げ出したのは僕なのに 置いていかないでと願う
さみしいよ 強がる背中が 崩れそうなんだ
「いいね」の数なんて どうでもよかった
ただ君が、僕の音で歌ってくれれば
くだらないプライドなんか 捨ててしまえれば
今でも君の「一番」で いられたのかな
君の隣はいつも 見えないコンテスト
通知の波にさらわれて、君が遠くへ行ってしまう
近づくほどに遠くなる 触れられないこの距離が
さみしいよ さみしいよ
世界中の誰よりも 君を知っているのに
遠ざかる背中の明るさに、目が眩んで涙が出そうだよ