「温風だけが昨日を許している」
LYRICS
ドライヤーで 過去を乾かしている
洗面台には 夜が残った
濡れた記憶を 手ぐしでほどき
温風だけが 味方をした
泣いた理由は もう言えないけど
前髪の奥で まだ湿ってる
大丈夫ですと 笑った顔に
水滴みたいな 嘘がついてた
ドライヤーで 過去を乾かしている
昨日の私が 重たすぎる
自然乾燥じゃ 間に合わないから
強風モードで 朝を呼ぶ
ドライヤーで 過去を乾かしている
後悔だけが なかなか乾かない
熱を当てれば 軽くなるのに
近づけすぎると 焦げそうになる
鏡の中の 私の肩に
言えなかったことが 張りついてる
タオルで拭けば 消えるくらいの
悲しみだったら よかったのに
コンセントには 小さな祈り
コードの長さで 届く未来
ブーンという音が 部屋を満たして
胸の沈黙を 少し隠した
ドライヤーで 過去を乾かしている
濡れたままでは 眠れないから
誰にも見せない 心の端を
手のひらの風で 整えていく
ドライヤーで 過去を乾かしている
忘れるためじゃ ないんだと思う
濡れた記憶を 濡れたままで
抱えて歩くと 冷えてしまうから
あの日の言葉は まだ絡まって
櫛を通すと 少し痛んだ
切ってしまえば 楽になるけど
伸ばした時間も 私だった
弱い温風に 切り替えたなら
鏡の顔が 少し戻った
急がなくても 乾いていくと
風の音だけが 教えてくれた
ドライヤーで 過去を乾かしている
完璧になど 戻らなくていい
跳ねた毛先も 乱れた心も
今日の形に なればいい
ドライヤーで 過去を乾かしている
最後の水滴が 床に落ちる
それは涙か ただの水か
わからないまま 軽くなった
スイッチを切ると 部屋が静かで
自分の息が ちゃんと聞こえた
過去は消えずに 髪に残るけど
もう冷たくは なかった
窓を開けたら 朝の匂い
乾いた前髪が 少し揺れた
昨日を抱えた 私のままで
今日は外へと 出ていける
LINER NOTES
🎵 作曲:うみぱんKaz より
このテの世界観思いつくトヨルックさんさすがすぎる( 'ω')