
「月を盗んだ夜に」
LYRICS
灯りのない村で 生まれた私たち
夜はいつでも 深すぎた
隣の国の丘の上
あの白い光を 見つけたの
四人で持った 銀の枝
息を潜めて 空を切った
盗んだ月は 重くなくて
胸の奥だけ 重くした
窓辺に飾る 丸い祈り
みんな笑って 眠れたけど
光るたびに 誰かの空を
奪ったことを 思い出した
ねえ 満ちては欠けるなら
私も許されるかな
抱えた罪を 照らしながら
月は黙って 揺れている
月を盗んだ夜に あなたを想った
届かない光ほど 綺麗に見えた
返せない 戻れない それでも空へ
ひとりじゃないと 信じたかった
月を盗んだ夜に 名前を呼んだ
暗闇の中でも 声は残った
失くしても 離れても 光のように
あなたの明日を 照らせるように
時間は静かに 私を連れ
銀の枝さえ 錆びていった
最後の夜に 月を抱いて
冷たい土へ 横たわった
眠りの底で 目を開ければ
知らない人が 踊っていた
悲しみさえも 白く染める
あの月明かりの 真ん中で
持ち帰れないものがある
守りきれないものもある
だけどあなたを愛した日々は
誰にも盗めはしない
月を盗んだ夜に 空へ返した
手放した光が 朝を連れた
さよならも 後悔も 抱いたままで
私は私の 場所へ帰る
月を盗んだ夜に あなたを想った
届かない光ほど 優しくなった
失くしても 離れても 光のように
あなたの明日を 照らしていたい
月を盗んだ夜は
もう終わる
空の高くで
白い朝が鳴る
LINER NOTES
✍️ 作詞:にゅ〜らるP より
グリム童話「月」。
🎵 作曲:流転 より
月を盗むなんてとんでもない!