
「冷蔵庫の製氷機が毎晩占いを始める」
LYRICS
冷蔵庫の奥で 氷が鳴った
製氷機が 夜ごと占う
落ちた角氷の ひび割れだけで
明日の運勢を 決めてくる
ドアを開ければ 白い明かりが
深夜の台所を 神殿にする
麦茶の横で 霜がざわめき
卵の列まで 息をひそめた
今日も外では ちゃんと笑って
帰れば声まで 冷えていた
誰にも言えない 小さな不安を
氷の音だけ 聞いていた
製氷機が カランと告げる
明日は少し 割れやすい日です
それでも水から 形になると
冷たい声で 占ってくる
製氷機が カランと告げる
凍った涙は 星になります
信じるほどの 余裕はないが
捨てるほどには 綺麗だった
朝のコップに 氷を入れる
昨夜の予言が 揺れて光る
当たるかどうか わからないまま
出勤前の 水を飲み干す
予定表には ため息ばかり
財布の中にも 風が吹く
それでも今日を やめられなくて
靴ひもだけは 結び直した
製氷機が カランと告げる
運命なんて 溶けていきます
冷たく固めた 怖さでさえも
手のひらの熱で 変わっていく
製氷機が カランと告げる
明日はたぶん 小吉くらい
大吉じゃなくて ちょうどよかった
歩く理由には それで足りた
夜が来たなら また占うだろう
氷の落ちる 小さな音で
未来全部は 読めなくていい
今日を冷やして 朝へ運ぼう
冷蔵庫の奥で 氷ができる
水だったものが 形を持つ
私の不安も いつか静かに
光る何かへ 変われる気がした
LINER NOTES
🎵 作曲:流転 より
製氷機が毎晩占いを始めるらしい。 ならばこちらも真面目に製氷機と向き合うしかありません。 どうすればこの世界観を面白くできるか考えた結果、だんだん冷蔵庫が神殿に見えてきました。 ちなみにうちの家の冷蔵庫古いので製氷機とかないんですけどね。