「単三電池の退職願」
LYRICS
リモコンの奥で 紙が鳴った
単三電池が 辞表を出した
もう無理ですと 震える文字で
残量ゼロの 朝が来る
テレビも時計も 黙り込んで
壁の時間が 少し止まる
働きすぎた 銀色の背中
小さな筒が ため息をつく
交換されれば 終わる命と
知っていながら 光っていた
誰にも見えない 暗い場所から
今日の便利を 支えていた
乾電池に もう無理と言われた
私の胸も 少し黙った
頑張れなんて 言えなかった
同じ言葉を 飲んでたから
乾電池に 辞表を出された
止まった部屋で 気づいてしまう
動かすばかりが 生きることじゃない
休む勇気も 電力になる
懐中電灯は 目を閉じたまま
夜の隅っこで 役目を終える
予備の電池が 引き出しの中
次の出番を 静かに待つ
使い切られた そのあとにさえ
捨てるだけでは さびしすぎる
役に立ったと 言える場所まで
せめて両手で 運んでいく
乾電池に もう無理と言われた
私の今日も 少し重たい
動けない日を 責めるより先に
切れた理由を 聞いてみたい
乾電池に 辞表を出された
終わりじゃなくて 交換の合図
空になったら 眠ればいいよ
また別の光を 探せばいい
新しい電池を そっと入れたら
部屋の時計が 息を返した
古い電池へ ありがとうと言って
私も少し 休むことにした
LINER NOTES
🎵 作曲:うみぱんKaz より
また新たなトヨルックさんの世界観に魅了されました( *´艸`)