「壊れたコンパス」
LYRICS
【Intro】
非常口だけが
やけに明るい夜だった
逃げる予定なんて
ないくせに
何度も見てしまう
【Verse 1】
自販機の光に
負けそうな月が浮いていた
誰かの成功談が
流れるたびに
僕の靴底だけが
少しずつ減っていく
急がなきゃ
急がなきゃ
そう思うほど
何処へ行きたいのか
分からなくなる
【Pre-Chorus】
未来ってやつは
地図みたいな顔をして
いつも肝心な場所だけ
描いていない
【Chorus】
僕らはきっと
壊れたコンパスだ
同じ場所を回りながら
旅だと信じてる
間違いだらけの今日を
抱えたままでいい
夜空に穴を開けるように
息をしている
【Verse 2】
友達のふりをした
焦りが隣で笑う
「まだそこなの?」
なんて
聞いてもいないのに
心の奥の方で
ずっと喋っている
飲み干した缶コーヒー
潰してみたけど
小さな敗北感は
潰れなかった
【Pre-Chorus】
大人になるほど
上手くなるのは
夢を見ることじゃなくて
諦める理由だ
【Chorus】
僕らはきっと
壊れたコンパスだ
北も南も分からないまま
朝へ向かっている
誰にも言えない傷を
隠したままでいい
笑われるほどの願いが
まだ消えないから
【Bridge】
交差点の真ん中で
赤信号が滲んでいた
進めとも
止まれとも
言わない顔で
ただそこにいた
まるで僕みたいに
【Last Chorus】
僕らはきっと
壊れたコンパスだ
それでも捨てられないのは
まだ信じているから
正しい場所じゃなくても
辿り着けるならいい
非常口の月だけが
静かに頷いた
【Outro】
逃げるためじゃない
生き残るためだ
そんな言い訳を
ポケットに入れて
僕は今日も
朝を待っている