「電子レンジの中で青春を回す」
LYRICS
電子レンジの中で 青春を回す
冷めた放課後を 皿に乗せて
五百ワットの 小さな光が
忘れた声まで 照らしていた
制服の袖に 残った匂い
帰り道で買った 安いパン
あの頃の私を ラップで包み
チンと鳴るまで 見つめていた
電子レンジの中で 青春を回す
まっすぐだった日が 少し焦げる
夢と呼ぶには 軽すぎたもの
今では妙に 重たく見える
電子レンジの中で 青春を回す
やり直せると 思いたかった
だけど温めた 記憶の端が
乾いて少し 割れてしまった
部活帰りの 汗の感じも
自転車置き場の 低い夕焼けも
好きと言えずに 飲み込んだ日も
全部まとめて 庫内で回る
回る皿だけ 正直すぎて
同じ場面を 何度も見せる
あの時こうすれば よかったなんて
今さら言っても 湯気になるだけ
電子レンジの中で 青春を回す
冷蔵庫より 胸が冷える
取り出す時に 指を焼いて
まだ痛いことに 少し笑った
電子レンジの中で 青春を回す
期限切れでも 捨てられなくて
食べられるふり しているだけの
昔の私が そこにいた
友達だった 君の名前を
保存容器に 入れたままで
もう開けないと 決めたはずなのに
また透明なふたを 外している
青春なんて 綺麗じゃなくて
こぼしたソースの 跡みたいだ
洗ってもまだ 少し残って
光の角度で 浮かび上がる
電子レンジの中で 青春を回す
もう一度だけ 柔らかくして
飲み込めるなら 楽になるかと
情けないほど 信じていた
電子レンジの中で 青春を回す
でもあの日には 戻らない
熱くなっても 冷めたままでも
私は皿を 流しへ置いた
最後の湯気が 消えたあとで
部屋の空気が 少し静まる
青春なんて 食べきれなくて
少し残して 大人になった
LINER NOTES
🎵 作曲:Four Leaf Clover より
過ぎ去った青春の日々って今更思い出してもどうにもなるもんじゃないし、今から同じことをしようとしてもできるものじゃない。 あの時だけのものはあんなことがあったなぁと時折ノスタルジーに浸るくらいがいいよね。 そんな気持ちで曲を生成しました。