「消しゴムのカスで城を建てる」
LYRICS
消しゴムのカスで 城を建てる
間違えた文字を 積み上げながら
白い机の 小さな国で
私は王様に なったふり
テストの隅に 残した線を
指で集めて 壁にする
正解じゃない 答えばかりが
ふわふわ軽く 門になる
消しゴムのカスで 城を建てる
壊した跡が 材料になる
何も残らない はずだったのに
失敗だけが 形を持った
消しゴムのカスで 城を建てる
立派じゃなくて すぐ崩れる
だけど誰にも 見せない場所で
私の旗が 揺れていた
ノートの上では 戦争が起きる
赤いペン先が 攻めてくる
直しなさいと 言われるたびに
城壁ばかり 高くなった
丸めたカスを 兵士にして
鉛筆の影に 並べてみる
負けた言葉も 消した夢も
みんな黙って そこにいた
消しゴムのカスで 城を建てる
きれいな紙には 戻れない
消したところが 白すぎるから
かえって傷が 目立ってしまう
消しゴムのカスで 城を建てる
先生には 見つからないように
小さな王国 息をひそめて
チャイムの音を 聞いていた
正しいだけの ノートじゃなくて
間違えたぶん 厚みが出た
消した私を 捨てないために
机の端へと 集めていた
大人になれば こんな城など
指で払って 終わるだろう
それでも今は この白い粒が
私の居場所に 見えていた
消しゴムのカスで 城を建てる
誰も褒めない 作業だった
でも間違いを なかったことに
したくないから 積んでいる
消しゴムのカスで 城を建てる
崩れるたびに また集める
完璧じゃない 私の国で
消した言葉が 眠っている
最後の授業が 終わったあとで
机の上に 風が来る
城はあっけなく 散ったけれど
指先だけが 白く残った
LINER NOTES
🎵 作曲:Raido より
間違いや失敗すらも自分の居場所(城)にしていく、という繊細で力強い世界観を自分なりに解釈した曲です!