
「月曜日を天ぷらにして食べる」
LYRICS
月曜日を 天ぷらにして食べる
朝の油が まだ眠そうに跳ねる
目覚まし時計を 衣にくぐらせ
焦げたため息を 皿に並べた
スーツの袖から 小麦粉が舞って
玄関先で 靴べらが泣く
行きたくないとか 言う前にもう
カレンダーだけが 箸を持ってた
月曜日を 天ぷらにして食べる
塩を振ったら 少し黙った
苦い予定も 揚げれば軽い
そう信じたくて 噛みしめている
月曜日を 天ぷらにして食べる
胃もたれするほど 現実だった
サクサクなのに 胸に重くて
飲み込むたびに 朝が増える
会議の匂いが 油に混ざって
メールの件名 きつね色になる
返事しないまま 揚げたタスクが
皿の端から こちらを見てた
冷めたお茶だけ 味方のふりで
湯のみの中に 空を隠した
ちゃんとしなさいと 箸が言うから
私は海老だけ 未来へ逃がす
月曜日を 天ぷらにして食べる
誰にも出せない 定食だった
やる気のなさも 衣をつけて
それらしい顔で 立っている
月曜日を 天ぷらにして食べる
ソースじゃなくて 沈黙をかける
大人になるって こういう味か
噛めば噛むほど 紙みたいだな
午後の光が 油を照らして
換気扇だけ 真面目に回る
逃げたい気持ちを ナスに挟んで
揚げたら少し 香ばしくなった
完璧な日など 皿には乗らず
欠けた茶碗に 影が残った
それでも箸を 置けないままで
私は今日を 口へ運んだ
月曜日を 天ぷらにして食べる
嫌いなままでも 腹は減るから
飲み込めないなら 小さく割って
一口ずつで 許していく
月曜日を 天ぷらにして食べる
最後の欠片が 喉を通った
明日になったら 知らない顔で
火曜日がまた 皿に座る
流しの底に 油が残って
部屋の隅には 鞄が眠る
おいしかったとは 言えないけれど
生き延びた味が 舌に残った
LINER NOTES
🎵 作曲:ぜんぶ俺 より
土日無関係な生活をしていても、いまだに月曜日という言葉にビクリとしてしまいます😭