「残像グラデーション」
LYRICS
街の喧騒が遠ざかる 息を呑む午後の静けさ
何もない ただそれだけの時間が 愛おしい
隣を歩くあなたと重なる足音は
まるでスローモーションのくせに
残酷なほど 瞬く間に零れていく
神様なんていないと 本気で思った
空間を切り刻む秒針を引きちぎりたい
こんなにも世界が温かいのに
時が過ぎることだけが 痛くて憎らしかった
「またね」って笑った その直前
隠しきれなかった 寂しそうな笑顔
背中を向けて遠ざかるあなたの輪郭が
夕暮れの光に溶けて 空白になっていく
ねえ どうしてだろう
世界のすべてが いつもより鮮明で痛い
木漏れ日の揺れも すれ違う足音も
脳裏にこびりついて 消えない
もっと触れたい もっと声が聞きたい
そんな贅沢な熱を覚えたら
手に入れた瞬間に すべてが壊れそうで
怖くて ただ息を呑んだ
「ずっとそばにいて」
たった一言 そのありふれた言葉さえ
口にしていたら 僕らはどこへ堕ちていたのだろう
写真なんていらないよ
アルバムに閉じ込める暇もないくらい
胸の奥の 誰にも触れさせない引き出しに
あの日の体温を 鮮やかに閉じ込めておこう
忘れないよ 忘れたくないよ
こんなにも世界が美しくて 切なかった
――あの匂いも 君の横顔も
LINER NOTES
✍️ 作詞:にゅ〜らるP より
私のありったけのエモいを詰め込みました。
🎵 作曲:おさるなもんきち より
「またね」という瞬間に思った事が凝縮している様に思ったので、そこを都会のビル群の中で手を振る男性の心情を想像して曲を作りました。想いに添ったものであれば嬉しいです。