
「不思議な関係」
LYRICS
君の歌が届くたび
暮らしの隙間で夜が鳴る
同じコードを知らないふり
別々のキーで生きている
薬指の光はミュート
本音だけそっとモジュレート
「ただの歌だよ」と笑うたび
リズムの裏で脈が跳ねる
表拍では他人のまま
裏拍だけで抱きしめる
会えない距離を一小節
言えない言葉を休符にして
触れられないなら せめて今夜
私の声で君に触れる
不思議な関係
行き先のない半音階
正解の外で再生して
触れないまま共鳴して
言えない恋なら
言わないままで歌にする
帰る場所は別々なのに
君の歌だけここへ帰る
君の新しい歌を聴いて
誰のことかと聞けなくて
戸惑いは低いハーモニー
主旋律には出せないまま
夜のメッセージ 残る余韻
夕暮れだけの短い通話
切れたあとにも声が揺れて
眠る頃には歌に変わる
ふたつの暮らしの拍子は
重なるたびにずれていく
守る日々を壊せないほど
壊れそうに君が欲しい
もしこの恋が譜面にない
外れてしまった音ならば
なぜ君とだけ重なるたび
綺麗に響いてしまうの
「また明日」と閉じる画面
それがふたりのフェルマータ
終わらせない 進ませない
余韻だけを抱いて眠る
不思議な関係
解決を拒む半音階
正しさだけじゃ鳴らせない
痛みを帯びたハーモニー
言えない恋だから
歌うたびに深くなる
帰る場所は別々なのに
この歌だけが帰る場所
君が歌えば私が返す
誰にも言えないラブソング