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「ことのは」

LYRICS

言ったあとで 息が止まった 西日の坂に 影が伸びていた 君の顔を 見たいのに 靴の先から 目が上がらない 蝉の声だけ やけに近くて シャツの背中が 熱くなった 君が黙って 一歩も動かず 僕の名前を 小さく呼んだ 目が合って すぐ逸れて また戻って 笑ってしまう 指が触れて そのままで 夕焼けだけが 濃くなっていく 半歩近づく 半歩止まる 肩の高さが 同じになる 君が笑って 僕も笑って 帰り道まで 少し遅くなる 聞こえたあとで 風が止まった 制服の裾を 指で握っていた 返す声を 探すより先に 頬が勝手に 熱くなった うなずく前に 笑ってしまって 見られたことに また目を伏せた 君の手が 迷っていたから 私の指が そっと触れた 目が合って すぐ逸れて また戻って 笑ってしまう 指が触れて そのままで 夕焼けだけが 濃くなっていく 半歩近づく 半歩止まる 肩の高さが 同じになる 君が笑って 僕も笑って 帰り道まで 少し遅くなる 商店街の灯りが ひとつずつ点いた 自転車のベルが 遠くへ消えた 踏切の前で 二人とも止まって 電車が過ぎても 手は離れない 汗ばんだ指を 少し握り直して 同じタイミングで 下を向いた 空の端だけ まだ赤く残っていた 角を曲がる前に 君が少し近づいた つないだ手が また揺れて 二人の影が 並んで伸びた
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